どうにもならん事

男性の足なら、

二、三分で行ける、ミニコープまで、

脚の悪い私にとっては、過酷な道。

 

雨冷えの中を、一生懸命歩くが、

「どうにもならん」

事に、情けなくなる。

 

この歳になると、

ほとんどの高齢者、特に女性は、

変形性膝関節症、

変形性股関節症に、

悩まされる。

 

簡単に言えば、

「老化」による疾病であるが、

若い頃に、

無理したり、無茶したり、

やっと、年金暮らしにたどり着き、

「さあ、楽しよう!」

思った矢先に、あちこちガタが来る。

 

「若い頃に戻りたい!」

という高齢者もいるが、

障害物競走みたいに、走り抜いて来た人生、

もう一度やり直しは、まっぴらごめん!

 

なんとか無事に、

ここまで、生かされ、悲喜交々味わって、

自己採点は、花丸では無いけれど、

そこそこの及第点を、与えてあげたい。

 

「痛たた、痛たた」

という私に、

10歳若い友人が、

「痛いは、生きてる証拠です」

と、いじめと励まし、言ってくる。

 

まもなく、必ず貴方も味わう、

「この痛み」

と、心の中で、つぶやいた。