「お姫様」は、
晴れて、「海の王子様」の元へ、
嫁がれた。
まるで、ファンタジーの世界である。
自由の国のNYの街が、
二人を抱きしめ、
美しい、White Xmasの真っ白な雪が、
傷ついた二人の心を、浄化する。
人による深い傷は、
人では癒されず、
神様の様な、奇跡の中で、
溶けて行く。
降りしきる粉雪の舞う中、
列車の来ない、プラットホームに、
親達は、立ちすくんだまま、
決して、追うことは無い。
悲しみと、寂しさの
一線を越えて、
大人の世界に、飛び立って行く事を、
止めるのではなく、祈るしか無いのである。