収支決算しない国

週末にも聞こえていた、

救急車のサイレンも、聞こえない。

 

選挙カーの、がなり立てるような、

スピーカーの音も、もう聞こえない。

 

久しぶりの静かな、土曜日の朝、

コロナ感染の小休止、

次なる拡大が、来る前に、

人々は、恐る恐る動き出す。

 

秋の紅葉の観光地に、

間に合うように、

たった一度のイベントを、

見損ねないように、

 

いつの日か、

コロナが終息すれば、いつでも見れる。

観光地も、イベントも、逃げはしない。

来年も再来年も、

地球は、いつでも回ってる。

 

それでも、

抑えきれない衝動が、集団の渦になる。

「日本経済の為に」と、

政府の罠に、まんまとはまって、

国民が、日本経済の為に、

リスクを背負う。

 

政治家達は、

安心安全な場所に、チンと座って、

繰り出す群衆を、活気ずく街を、

ニコニコ見てる。

 

30兆円の余った予算も、使わずに、

借金の取り立てさえない赤字国債

「支出」は報告するが、 

収支決算はしない国、

民間企業でもありえない会計報告、

 

お金もマスクも食料も、

山積みになったものは、

何処にあるのだろう?

 

ほとぽりが覚めた頃、

「こんなんでましたけど!」

と、コソッと出すのはやめて欲しい

 

そんな政党が、またまた勝利した。

「変わる、変える、変化、変容、」

そんな言葉は、

まだまだ、先の話になった。

 

世界のスピードに、

これ以上、遅れないことを願っている。