次なる波が、来る前に

少し、日常を取り戻したかの様な、

街の風景。

 

マスクやソーシャルディスタンスは、

常識の範囲内。

 

パンデミックの最中の、

疑心暗鬼の様な、不安が消えて、

足早の買い物も、

ゆったりした流れになった。

 

ショーウィンドウの、

冬のファッションに、立ち止まり、

「おしゃれ」から遠のいていた、

自分の姿が、恥ずかしい。

 

人の集まりを避けるための、

「禁止」のテープが解除され、

ベンチや椅子に、高齢の人々が、

ほっこりと座ってる。

 

どこから見ても、分かってしまう、

テイクアウトの商品を、

両手いっぱいぶら下げて、

行き交う人が、笑ってる。

 

コロナ前には、戻らないけど、

寂しかった家のリビングに、

寄り添う家族が、戻ってきたかも。

 

少し早めの、

 Xmasの美しいイルミネーションが、

輝く、夕暮れを待っている。

 

久しぶりの、

デパートの華やぎの中で、

次回は、

会えなかった、誰かと一緒に歩きたい。

 

タクシー乗り場を通り過ぎ、

爽やかな秋の日差しの中を、

たまには、「歩いて、帰ろうか!」

 

コロナ禍の、

次なる波が、来る前の、

しばし、心の休息日。