小ちゃな女の子が、
花籠一杯に、
きれいな言葉を集めてた。
青い空を、流れる雲から、
鳥のさえずりが聞こえる、緑の森から、
暖かな光が、雪を溶かして、流れる川から、
花籠に、詰め込んで。
見えない言葉を探し出し、
聞こえない言葉に、耳を澄まして、
降り注ぐ、悲しみの言葉さえ、
受け止めて。
鋭い刃物で、傷ついた心も、
私の中の、溢れる言葉が、
癒してくれる。
大人達の理不尽な言葉が、
雨嵐の様に、降り注ぎ、
命が消える瞬間に、、
温かな、優しい言葉で、救われる。
まるで、
手品師の差し出すトランプの様に、
貴方に、ピッタリの言葉が飛び出す。
聖なる魔法で、
あっという間に、手の平に希望が生まれる。
お母さんが、
子供達に、与えれる精一杯の愛の中に、
大切な言葉を、添えてあげてと、
願っている。
いつの日か、
一人ぼっちになった時、
心が、折れそうになった時、
子供達は、その言葉を思い出す。
言葉が、背中を押して、歩いて行ける。