「食って、飲んで、やって、チョン」
生前、立川談志さんが、
人間たかが、
「食って、飲んで、やって、チョン」
と、言われてたらしい。
ある意味、
本質をついている言葉にも思える。
富裕層から貧困層まで、
色々の人に出会ってきたけど、
人間の煩悩には変わりはない。
教育の中で学んだ、
マズローの欲求5段階説と言う、
心理学の理論がある。
人間の欲求を、ピラミッド型に構成し、
下から、五段階で分ければ、
一番の底辺が、談志さん言うところの、
「食って、飲んで・・・」
「出して、チョン」も含まれる、
生理的な欲求である。
頂点の、てっぺんは、
「自己実現」であり、
やりたかったことの成就である。
「やって、チョン」とも言える。
「ヤッタ、ヤッター!」
と、我が事だけで終わるなら、
自己満足で、ちとおかしい?
その上に、6段階説を作るならば、
「自己超越」らしい。
自我の満足だけではなく、
世界や社会のために、
見返りを求めずに、貢献したい欲求である。
せっかく生まれてきたからには、
「食って、飲んで、やって、チョン」
では物足らず、
知識を得る事で、教養を身につけ、
美意識を高めて、知性を養い、
持てる力を貢献できる、資格を取って、
応召義務を、果たしたい。
5段階まで、上がれた人など
身近にはいないが、
世界の中では、2%が到達する。
なんやかんやと、
偉そうな上級国民が、
地位と権力持ったところで、
尊敬されなければただの人、
欲求と欲望を、取り間違えて、
一瞬で、堕天使となって、
真っ逆さまに、落下するのである。