偽りの「相談業務」

「貴方は、該当しませんが?」

「申請書類が、揃っていません」

「こちらの担当では、ないです」

 

公的機関の窓口の、

けんもほろろもない返答」で有る。

お困りの方は、ぜひ窓口へ、

お悩みの方は、今すぐ相談の窓口へ、

は、うそやったん?

 

コロナ禍の中で、

生きるか死ぬかの思いで、

最後の砦に、意を決して尋ねていけば、

四角四面の処理担当の対応。

 

「相談業務」とは、

そんな、対応ではありません。

相手の主訴を組み取るために、

気持ちを慮りながら、

丁寧に、傾聴していかねばならない。

 

命を守るための、相談業務に、

「行政のマニュアル」通りしか出来ない、

適当な人を配置すれば、

とんでもない答えになる。

 

「生きていける!」

「生きていてもいい!」

と言う、希望と道標を確信してもらう事。

 

安心、安全、

共感、受容、傾聴、

寄り添う心、

ポスターの様に使われる言葉に、

救いを求めて、窓口に座る人の背中を、

悲しい思いで、見つめ続けてきた。