昔の妻、今の妻、

昔の妻は、お給料日に、

夫から、家計費だけを、現金でもらう。

そんなん、若い夫婦には、ありえん話。

 

現代では、

通帳管理は、全て奥様、

お給料は、口座に振り込まれて、

夫の前を素通り。

 

妻から、1ヶ月分のお小遣いを頂き、

四苦八苦のやりくり、

外に出ている夫は、何が起こるかわからない

「オケラ」では、恥をかく、

と、思ってるのは昔の妻。

 

昔の妻が、家計費だけのやりくりで、

貯金までできる妻がいるなら、表彰者。

経済発展途上から、バブル期までを、

味わって、紆余曲折の家庭経済。

 

新婚の時から、

分譲マンションに、マイカーなど、

特別階級の夢物語。

良くて、賃貸マンションの2DK.

ささやかなスタートである。

 

家計費だけをもらったとて、

食費、光熱費、日用雑貨に、教育費、

で、終わる。

 

友人とのランチ

季節ごとのファッション、

子供の塾やお稽古事で、

妻の趣味など、とんでもない。

 

近代、豊かな経済国になって、

子供も巣立ち、夫の退職金がはいって、

やっと、余裕もできて、

さあ、私も楽しむよ!

と、言う頃には、婆さんになっていた。

 

高齢者用の、

プチ美容でシワ取りしみ取り、

「アダルトファッション」に、

下腹のお肉を取るヨーガ、

 

若く美しい時なら、

さらに美しいが、

今更やっても、その場凌ぎの加工品、

 

今の妻と、昔の妻では、

時代も違えば、男尊女卑のど真ん中、

夫の浮気などは、ゴルフの延長。

 

今の妻も昔の妻も、

悲しみは一緒、

耐えてきた、ピンが外れて、

高齢者の離婚が増えた。

 

誰がどんなに止めようが、

決して後戻りはしないのである。

貞淑な妻の

年季の入った「我慢」は、微動だにしない。