「九死に一生」の人生

「寒っ!」

って、思わず声が出るくらいの、朝、

冷たい雨が、

今にも粉雪に変わりそうな予感がする。

 

開けた窓から、

新しい風が吹いて、ウイルスを浄化して、

マスクも、消毒液も、

この風には敵わない。

 

コロナに罹れば、

「終わり」になるこの歳で、

何とか、すり抜けてきた2年間。

 

少し、

執着が残っていた仕事も、終了、

無理を重ねて来た身体を、いたわり、

若い人に、未来を委ねた、

人生の切り替え時間となった。

 

寂しさも伴う、「社会的終焉」、

パンデミックと言う、意外な方法で、

「自分を見つめる時間」が、与えられた。

 

動き続けた、人生を振り返れば、

「反省」しきり、

「悔やみ」の連続。

長い道のりは、ジグザグ模様。

 

朝には、太陽に元気をもらい、

夜には、月や星に慰められて、

立派な母にも、なれず、

寄り添う妻にも、なれず、

 

それでも、

優しい家族に見守られていた事を、

「知る時間」となった。

 

「結果良ければ、全て良し」でもなく、

「一石二鳥」でもなく、

私の人生、

九死に一生」位なもんであったと、

「つくづく思う時間」になったのである。