AIより人間力?

「燦々と輝く」太陽が、

真夏ではなく、真冬の空で、

眩しいほどである。

 

まるで、日本が分断されたみたいに、

西と東では、こんなにも気候が違う。

 

首都高速が、通行禁止!」

「数十年ぶりの、ドカ雪!」

と、吹き荒れる嵐の中に、

わざわざ立って、

テレビのキャスターが、叫んでる。

 

そこで、暮らしている人たちは、

慣れているとはいえ、大変である。

反対に、

その大変な大雪を見にいく人達もいる。

 

蛇口をひねれば、

温かいお湯が、冷たい水がでる、

便利すぎるほどの日常が、

当たり前になった日本、

少しの不便に、右往左往する。

 

オール電化で守られた家は、

大きな災害が来ると、

ピタッと、全てが止まる。

 

最新式の暖房も、調理器も、

うんともすんとも、無用の長物とかす。

蛇口からは、一滴の水も落ちてはこない。

 

そうなれば、

駐車場で、暖を取り、

マッチで、火をおこし、

お鍋でご飯を炊く、飯盒炊爨。

 

以前住んでいた、

築70年の、非合理的な自宅が、

阪神大震災」の時には、大活躍した。

 

何人でも受け入れる広い家、

焚き火もできるほどの樹木の庭、

水には困らない、井戸もあり、

親戚、友人達の避難所となった。

 

イオン溢れる空気を、

胸いっぱい吸っても、

コロナウイルスなど、決していない、

あの家が、懐かしい。

 

どんなに不便でも、

どんなに古くても、

子供達を、伸び伸びと育てるために、

何か起こった時のために、

お義父さんは、居を構えたのである。

 

科学が、行き着くところまで、

発展して、

AIが、人間を守る時代になったが、

天変地異になれば、機械は壊れる。

 

どんな未来が来ても、

どんな場面に出会っても、

脳ある人間力が、一番であると、

どこかで、信じている私がいる。