朝、カーテンを開けると、小雨模様、
光のないグレーの街が、
静かに明けてゆく。
お正月と、三日続きの連休で、
息を吹き返した飲食店は、
オミクロンをもろともせずの、
ファミリーで、満員である。
ウイルスの生命力と、
人々の忍耐力の戦いである。
最初の頃の、
「そのうち、治まるわ」
も、期待はずれ。
歴史の中のパンデミックに、
翻弄されながらも、
若者や子供達の元気さで、
何とか、持ち堪えている。
さすがの、
経験豊富な高齢者も、
ウイルス感染には、お手上げで、
「神のみぞ知る」境地。
今更ながら、
「お金より命」の現実を味わっている。
感染者数は増え、倒産数は増え、
失業者数は増大してゆく、
その反対に、
収入も預貯金も減り、子供の数も減り、
日本のGDPも、落下している。
「どうすんのん!」
と、高齢者は、心配と不安が募るが、
外見は立派だが、
脆弱な足元の日本の姿も、
「さもありなん」と、知っている。
戦後70数年を経て、
次世代に、バトンは渡されたが、
再度の、「日本のリバイバル」を、
祈るしかないのである。