元気でも「高齢者枠の中」

雨上がりの爽やかな朝、

オミクロンがいない風が、

開けた窓から、吹いてくる。

 

都会だけど、

小さな町の住宅街、

自宅にいれば、安全地帯、

 

昔から、

自由で、気を遣わない一人が好きで、

旅行も一人、

買い物も一人、

ランチもカフェも、一人で楽しむ、

 

とっさの時に、

動けなくなった、今日この頃、

誰かがいてくれる方が、

ありがたいと、思えるようになってきた。

 

同じ歳でも、

ヒールで颯爽と歩いている友人もいる。

やっぱり、脚をやられたら「致命傷」、

と、つくづく思う。

 

元気なだけが、取り柄の若い頃、

「無茶」をしすぎたと、

反省しきり、

 

大病や障がい者になった、

高齢者の人たちが、

「病気なんかした事なかった」

「さあ、これからと言う時に」

と、言ってた事を、思い出す。

 

「皆んなの為に頑張ってきたからね」

と、慰めてはきたけれど、

気がつけば、自分ごと、

 

一人暮らし、

一人旅、

「お一人様」を、どれ程望んでも、

右を見ても、左を見ても

皆んな、一緒に老いてゆく。

 

WHOの定義で決めた、

前期高齢者、後期高齢者

年齢で分けられた、枠の中、

に、どっぷりはまる。

 

「2段階に分けた意味」を知れば、

元気で、ピンピンしてる人は、

「高齢者枠には入れないで!」と、

言いたい気持ちも、

分からんでもないのである。