「今日」と言う日

地球がフル回転している様に、

日々が、過ぎてゆく。

 

最後の残されたカレンダーを、

のんびりと、日めくりしながら、

味わいたいとの願いなど、

何処かに吹き飛んで、

 

毎日が、

阿弥陀くじのように、

「今日」と言う日が、

生と死の別れ道となる。

 

心豊かに、身体を愛おしむ事など、

今の現状では、皆無である。

先の見えない、不安な時間を、

立ってるだけで、精一杯。

 

朝、目覚めれば、

「今日も、生きてる」と、

感謝する事さえ、忘れて、

「今日」と言う日の、

過ごし方がわからない。

 

戦う相手も見えず、

人との交流も、外出する事さえ、

閉ざされている現実に、

思い知らされている。

 

何が起こっても、

慌てず、思慮深く、

乗り越えて来たノウハウも、

打ち砕かれて、すべも無い。

 

世界中の人々に、

差別なく降り掛かった、

困難な危機と、

先の見えない未来。

 

解けそうもない、

神様からの問いかけに、

答えるため、

「今日」と言う日があるならば、

貴重な時間になるかも知れない。