中国のオリンピックは、
新しい世界のプロローグであった。
何千年の歴史のなかで、
遅れと、貧困により、
世界の下請け工場として、
ただひたすら、働き続けてきた、
野望が、実った瞬間であった。
先進国の象徴と権威を、
手に入れる為に、
オリンピックは、
開催されなければならなかったのである。
広大な資源ある大地、
それに伴う、国民の団結力、
世界を制覇するほどの経済力、
IT企業の進歩と、
宇宙科学の進化、
どれをとっても、
日本の位置付けを、
見事に追い抜き、WINNERとなった。
中国の、この強さが、
来る未来を、変えてゆく。
経済力、軍事力で、得た、
権力と支配。
晴れて、先進国として、
認められる為の、
次なる課題が、待ち構えている。
大国の、統治力と協調性の、
責任が問われてゆく
共産主義国家の国が、
アメリカを越えて、
名実共に、
世界のトップに立つ為には、
越えねばならぬ、大きな壁がある。
国としての、
「教養」と「品格」である。
形なき、目に見えぬ、
神からの恩恵を、受けねばならない。
偽りは、決して通らず、
世界中の人達からの、
尊厳を、獲得する為には、
「我の為」から「誰の為」に、
仕えねばならない法則がある。
舵取りを、
大きく、右旋回しなければ、
船は、嵐の中で、
目的地を、見失うのである。