「命より大切なもの」がある

汚れを落とした、

雨上がりの爽やかな空気を、

胸いっぱい吸い込んだ、

 

こんなにも、

澄み切った風の中、

ウイルスも、爆破された粉塵も、

感じられない幸せ感に、

感謝の気持ちが、溢れて来る。

 

人が向かう先は、

人が願う先は、

誰しも「幸福」を目指している。

 

それなのに、

行き着いた先が、

「不幸」の着地点となるには、

何処で、ハンドルを切り損ねたのか、

 

権利と義務の、

絶妙なバランス感覚は、

ともすれば、

人間の奥に潜む、血統の血が甦り、

思わぬ方向に、進んでいく。

 

平凡な暮らしの中に、

ありふれた日常の中に、

気配もなく、ウイルスの様に、

入り込み、心を汚染していく。

 

避けようもない、

アクシテンドやトラブルに、

どう向き合い、処理していくかは、

知識や学識だけではない、

知性や教養を、

兼ね備える必要がある。

 

聖書に記されている、

「目には目を、歯には歯を」

の、復習論、

「左の頬を打たれれば、右の頬を差し出せ」

の、赦し、

この様な、宗教的な教えが、

時代を超えて、語り継がれている。

 

地球も、人類も、

進化して、変容した現代になった。

ハイテクな先端技術により、

過去も未来も見通せるはずなのに、

 

人間そのものの、

直感的、神秘的な意識が上回り、

人の心の片隅に、

命を越えて、

「命より大切なもの」が、

あるのかを、問われている