窓の向こうで、
冷たさが、堪える様な、
雨の音が聞こえる。
晴れても、雨でも、曇っても、
まだまだ、心は冬のまま、
季節の移り変わりも、
気づかないほどの、非日常が、
続いている。
うちから溢れ出る喜びなど、
何処かに置き去りにされた日々、
我慢比べの様に、
息を潜めて、暮らしてる。
今は、
「戦争停戦」しか、
希の言葉を待ってはいない。
作り笑いの時間の中で、
誰もが、みんな願ってる。
それに伴う、
窮屈も、辛抱も、厭わない。
今となっては、
物価の値上がりや、物不足など、
微々たるもの、
国を失い、
家を失い、
家族を失い、
行き先を失った人々の、
心に、寄り添うしか出来ないのである。