人生が、
一つのドラマとすれば、
主人公でなくて良いと思ってきた。
出来れば、
主人公を支える役や、
飛び立てるきっかけに、なりたいと、
思ってきた。
ある意味、脇役である。
ドラマのプロローグは、
何気ない、日常の風景から始まり、
出会っても、
一度は通り過ぎる方が、ドラマチックになる。
別々の、人生の流れの中で、
時間、場所、偶然が重なり、
「あらっ?えっー!」
みたいに、細い、赤い糸が、
引っかかる場面に、遭遇する。
私は「先生」と、いわれる職業で、
学園もののドラマなら、
主人公にも、なり得るが、
私にとっては、
「先生」は、ライフワークの手段であり、
それほど、重要度は、高くない。
全く、別のところに、
生き様の目的がある。
誰かを探す旅でもなければ、
大切なものを、望んではいない。
その人に、
発した言葉が、
差し出した支援が、
受け止めた心が、
主人公の壮大なドラマに、
なっていけば、
自分の事より、喜びになり感謝になる。
人生のドラマは
自分だけのものではなく、
登場する全ての人達が、
織りなす物語である。
出来れば、悲劇にならない事だけは、
望んでいる。