「智に働けば、角が立つ、
情に、棹させば、流される、
意地を通せば、窮屈だ」
人間関係、
ちょっと、ぐらつくと、
この言葉が、頭をよぎる。
「先生」の端くれで、
生きてきた時間もあったが、
「先生」と呼ばれるほど、
人望もない。
どちらかといえば、
アホのお嬢で、
騙された事、数知れず、
意地っ張りではないが、
意志は強く、まっしぐら、
壁に、ドスンとぶつかることあり。
性悪、
意地悪
最悪、
それなりに、持ち合わせてはいるが、
うちなる善が、押さえ込み、
何とか人間関係、つつがなく終わりたい。
世の中、
私の想定外の相手は、
山ほどいるが
まともには、向き合うほど、
勇気はない。
上回るほどの、やり手の人には、
道を譲り、椅子を譲り、
後退りしながら、
その場から消えてゆく。
よって、
地位も、名誉も、お金も、
譲ってきたから、
見渡せば、何もない、
シンプルな背景で、スカスカ人生。
時々、お誘いもあって、
講義やおしゃべり頼まれる。
すっかり、頭も枯渇して、
古びた引き出しからは、何も出ず、
それでも、「私節」は健在で、
笑いあり、涙ありの、
楽しい時間が、過ぎてゆく。
スッカラカンから、
未来が生まれる事もある。