動かなくても、いい幸せ

微睡の中で、

目が覚める、

時計の針は、5時05分、

 

太陽が出る、

夜明け前の、静謐な時間、

 

うつらうつらと、

微睡みながら、

夢と現実の狭間の螺旋、

 

快感と不快感、

カフェラテみたいに混ざり合う、

動けなくなった不幸も、

動かなくてもいい幸せに、移行する。

 

「死んでる?」

上から覗き込んだ視線に、

「まだ、死んでないよ」と、

瞬きする。

 

世界最古の文明、

シュメール人が、

「人は死ぬ為に生きている」と、

言ったか、言わなかったかは、

定かでないけれど、

 

「そうとも言える」と、

声なき声に、答えてる。

誰が決めたか、

「極東の小さな島国」

反対から見れば、

「明らかに、極西の西側諸国」

 

異次元のような、

眠りの世界を、生きつ戻りつ、

支離滅裂の、

大したことのない、脳の中が、

見えてくる。

 

窓から差し込む、

眩しい光が、

私を覚醒させて、

否が応でも、今日が始まる。