今宵は、
甘い香りの「ストロベリームーン」
と、呼ばれる満月。
朝から、しとしと降る雨が、
嵐に変容する事を、知っているが、
暗闇から、
一瞬でも、「姿を見せて」と、
期待している。
六月を、
「水無月」とよぶのは、
いろいろな由来があれど、
湿ったイメージからは、
「水の無い月」
と、不思議である。
手を伸ばせば、
「灼熱の夏」が、待ち構え、
熱い太陽が、仁王立ち。
うんざりするほどの、
季節の前の、しっとり月。
ヨーロッパは、少し、寒すぎ、
東南アジアは、暑すぎる、
最近は、
なだらかな、季節の移り変わりは、
無くなったけれど、
「暑い、暑い」と、
言ってるうちに、
涼しい風が、吹いて来る。
「寒い、寒い」と、
言ってるうちに、
温かな風に、包まれる。
大きな地球の中で、
小ちゃな、島国、
人間が、生き抜くには、
「もってこいの自然」に、囲まれ、
それだけでも、
豊かさの中にある。
お金でも無く、
権力でも無く、
領土でもない事を、
今一度、気付かされる。