不安な旅が続いていく。

青い空に、白い雲、

吹く風が、

爽やかにさえ感じる朝が来た。

 

この青空も、

時間と共に姿を変えて、

大雨、洪水に、変貌する。

 

最近は、

真夏に、「何故だろう」の、

疑問も消えて、

雨傘持って、外出する。

 

人より敏感な自然は、

地球の変化に、

いち早く、変容する。

 

カレンダーなど、

「知ったこっちゃない!」と、

人間が、我欲で変えた、

宇宙の法則、

 

春夏秋冬の風情も、

美しい山河も、座屈してゆく。

いつのまにか、

世界地図も、変わっている事に、

気づかないでいる。

 

ミサイルの炎が、

空の色を変え、

工場から出る熱風が、

空の温度を変えてゆく。

 

絶望を

積んだ、列車は、

どこに向かって行くのだろう、

 

行き先も知らず、

熱風の中を、

「日本」という列車に、乗って、

不安な旅が、続いていく。