「命短し、恋せよ乙女」
うだる猛暑に、
「死にそうー!」である。
暑さくらいでは、
死にたく無いが、
歳を重ねると、
場所を選べず、急死すると聞く。
人は、
めでたく、誕生して、
その瞬間から、
死に至る経路に、向かってゆく。
あっという間の人生で、
短いようにも感じるが、
神様から、
「後、倍の寿命」と、言われても、
丁寧に、ご辞退する。
昔、
「命短し、恋せよ乙女」
と、言う歌があった。
お年寄りから、
「一番のお年頃やね!」
と、よく、羨ましがられた。
不思議に、
本人は、気づいてはいない。
「何がいいんやろ?」
取柄は、「元気」な位で、
一瞬で、過ぎ去った、若い頃、
歳を経て、
やっと、分かった、
「命短し、恋せよ乙女」
の、大切な時間。
ボーイフレンドと、
歩いているだけで、陰で、揶揄され、
25歳位までに、
嫁に行かずば、不治の病?
男女差別の、
「メチャクチャ」な、時代に、
親は厳しい、
先生も、上司も、いやらしい、
夫は、「亭主関白」があたりまえ。
現代においては、
男女の差別用語は、禁句、
「女らしくしたらどうや!」
親でも、
訴えられる、世の中になった。
胸が空く思いである。
娘や、嫁が、
男女同権の、発言をしていると、
ヒヤヒヤしながら、
「そうそう、その通り!」
と、密かに、応援している。
駆け抜けた、70数年、
薄暗い、残り火ではない、
明るい未来ある
「恋する乙女達」を、見てから、
「さようなら」をしたい。