夏の太陽に、圧倒されて、
少し影の薄い月が、
消えている。
「宗教」と言う、
思わぬ逆風に見舞われて、
収拾の付かない政府、
綻びから、溢れ出す、
醜悪な臭いを、押さえきれず、
お手上げである。
「身に覚えのある人は、自分で始末」
と、派閥であろうが、見放して、
早くも「内閣改造」
新内閣の顔ぶれ見ても、
何ら変わらぬ人達で、
吹き荒ぶ、嵐の中を、
この平均年齢で、
「行けるんかい!」と、不安になる。
何処まで行っても、
我が立場だけ、
「守って、守って」
地味目な政策を、進めていく。
ネガティブな事に弱腰の、
東大出身のエリート人事、
派閥に忖度した、
見え見えの、コネ人事、
長ーく生きて、いにしえの高齢者人事、
しかし、
「政治家は、そんなもんで良い」
とも、頭によぎる、
「帝国主義」の様な、野心を持つ人が、
トップに君臨すれば、
日本は、再び、
77年前に、引き戻される。
「えー、あー、検討します」
この肩透かしの様な、
曖昧な言葉に、
国民も、海外も、手が止まる。
「ずっこさ」よりも、
「呑気な父さん」が上回り、
相手は、構えているが、
二の足を踏む。
77年前、
全ての国民が、
マイナスからのスタートを、切った。
そして、
「平和ボケ」と言われるほどの、
幸せな国となった。
そこには、
先人達の、子孫を想う、
血と汗と涙が、
流され続けたのである。
77年間に、
培われた、処世術、
企業戦士達の、経営術、
それを、支え続けた、女性達、
口には出せないほどの、
不屈の精神が、宿っている。
ミサイルの飛び交う中を、
民主主義の旗を靡かせて、
古臭いけれど、性能の良い、
「Made in JAPAN」の、
鈍行列車が、
世界のレールを、走り続けている。