「壊れた破片」を、拾い上げ
びしょ濡れの、
日本列島、
何処もかしこも、異常気象、
「それでも、行くか!」と、
若者は、怯まない、
じいちゃんばあちゃんは、
眉を顰めて、心配してる。
思い起こせば、
若い頃は、
「エイ、ヤー!」の世界、
怖いもの無しのエネルギー、
戦争に遭遇した、
時代の若者は、
「死を覚悟」が、勇気とされて、
敗戦後の、
時代の若者は、
「夢に向かって」イケイケドンドン、
現代の若者は、
「皆んなが行くなら」大丈夫、
時代の移り変わりの中で、
人間の思考も変わる。
敗戦後の荒れ野原を、
目の前にして、
動かぬ若者はいない、
そうして、
掴み取った「豊かさ」は、
現代の若者達に、平和を与えた。
川が濁流になり、家が流され、
目に見えぬウイルスで、失業し、
経済破壊で、なす術がない、
今もこの世で、
ミサイルが飛び交う世界、
ゲームの中でしか見たことのない、
「現実」に、
茫然と、立ち尽くす。
いつの時代も、
背負いきれない程の、
「問題定義」を、次世代に残していく、
若者達は、
「壊れた破片」を、拾い上げ、
「これって何?」と、
考え始めるところから、
新しい時代は、始まるのである。