地図のない道

世界中の人達が、

地図のない道を、歩き始めて、

3年が過ぎた。

 

途方に暮れた、

傷ついた人達を、前にして、

専門家達は、

叡智を結集して、問題に取り組んでいる。

 

ボタン一つ、

押し間違えれば、大惨事となる。

此処へ来て、

言葉だけの綺麗事や、

地位、名誉、富ある偽者は、

姿を消している。

 

もはや神の存在すら、

不確かな状況にも、

屈しない本物の叡智ある人達が、

地図のない道を、

未来へと、導いて行く。

 

すでに、

セピア色になってしまった過去を、

懐かしむ心は、

失ってしまったけれど、

 

其々が、

自分の手で、

新しい人生の地図を、

塗り替えていかねばならない。

 

失敗は、知識となり、

苦労は、知恵となり、

悲しみは、いつの日か喜びに、

と、若者達に、言ってきた言葉が、

 

見事に、

年老いた自分の人生にも、

再び、返ってきたのである。