いつのまに、夏が過ぎ、
いつのまに、梅雨が終わったか、
定かでは無い。
あの日以来、
未だ、
命を失う感染症は、収まらず、
戦争の悲劇の出口は、見えてこない。
いつ、誰が、
計画したのか、
未曾有のウイルスが、
世界を震撼させ、
ヒタヒタと忍び寄った、戦車が、
21世紀の空を、炎で染めた。
時代を彩った、著名人達が、
打ち合わせた様に、
この世から、姿を消して行く。
新しい、
世紀の境界線に立って、
人間は、目を覆う惨劇に、
座屈して行く、経済のピラミッドに、
驚愕している。
吹き出した、
悪意、虚偽、不正、が、
猛威を振るう、
台風の渦の中で、舞っている。
間引かれて行く、命、
廃墟と化す、大地、
止まらない、経済の悪化、
異常事態の中で、
人間の本質が、試されて行く。
悪意から、
同じ分量の、善意が生まれ、
失った命の、悲しみから、
大切なものを、守るための、
決意と勇気が、生まれる。
地球に起こる、
全ての出来事が、
相対であるならば、
深い苦しみと、同じだけの喜びがある。
人間の心の何処かに、
冷静で、
静かなる場所がある。
そこからしか、生み出せない、
不屈の精神が、目覚め始めている。