薄暗い、湿った空に、
カラスでも無く、蝉でも無い、
真っ黒な物体が、
円を描いて、飛んでいる。
都会の真っ只中にも、
不気味な「蝙蝠」は、
飛んでいる。
中国の武漢研究所から、
流出した、コロナウイルス、
世界を震撼させた、
パンデミックも、4年目を迎える。
その起源が、
「蝙蝠」であり、他の動物を介して、
人に感染したと、発表されている。
昔から、
中国だけではなく、
何処の国にも、
表向きの、観光名所にはない、
闇の世界がある。
単独行動で、
街を探索すると、
見たこともないものが、
屋台に並んでいる。
「ずるっと」剥かれた皮の下は、
紅い、肉の塊、
「赤犬」が、ぶら下がっている。
昔は、
中国で犬は、見かけないのである。
お鍋から、
頭を切断された、顔がある。
脳みそを、食べる猿の頭、
「人間」と、見間違う!ほど、
リアルである。
美しいパリの、
高級レストランのテーブルにも、
兎や、鹿や、鳩などは、
ご馳走として、コースに並ぶ。
其々、
食文化はあるが、
人間にも、寄生虫はいるし、
下処理のない、生物は、
口に、してはいけない。
「食物連鎖」を、間違えば、
「法則」を、間違えば、
予期せぬ方向に、進んでいく。
ウイルスも、
生命体として、変異を繰り返し、
人間もまた、
叡智を駆使して、闘っている。
「WITH コロナ」に、
到達する日を、待ち望んでいる。