「春夏秋冬」美学の「けじめ」
「雨は降らせない!」
と、言わんばかりの、
秋晴れの空。
時として、
自然は脅威となり、
裏切る様な出来事もあるが、
悲惨な夏を、
忘れるほどの、爽やかさで、
秋の存在を、見せつける。
洗い忘れた、
木綿のブラウスに、
薄手のカーディガンでは、
立っていられないほどの、
冷たい朝。
「クシュン!」
いつもながらの、アレルギー鼻炎が、
始まった。
人間が、勝手に考えるほど、
自然の法則は、
そう簡単には、変わらない。
地球の温暖化で、
自然形態は、塗り替えられても、
「日本の四季」は、
まだまだ、健在。
まるで、
人の心模様を、表す、
「春夏秋冬」
移り変わる季節の中で、
リセットされて、再生してゆく。
日本人の傾向性は、
こんな、自然環境の中で、
育まれ、形成されてきた。
「春夏秋冬」
美学の「けじめ」に、うながされ、
心新たに、前進してゆく。