感染、戦争、経済悪化、
かつて、
経験のない未曾有の出来事に、
遭遇している。
人は、
一瞬、驚愕はするが、
その内、
深く、思考する様になる。
備わった防御本能、
予測する危機意識、
平和な日本では、
育ちにくかった、本能が成長する。
人生の終末期、
これ程の出来事に、出会った事が、
良かったか、悪かったかは
疑問ではあるが、
「間伸び」しかけていた、脳が、
新たなる思考に、
動き出しているのを、実感している。
寿命が来るまでは、
生き抜かねばならない。
「昔取った杵柄」など、
通用しない、世界になった。
免疫力の低下した、肉体、
悲惨な現実を、受け止めれない精神、
そして、
先細りになってゆく、経済、
若者には、
迷惑はかけられず、
弱った肉体に、拍車をかけれず、
困惑している、高齢者たち。
「神頼み」の、自己満足、
人間の裏表など、
嫌と言うほど、味わった、
長い時間は、無駄ではない。
止まりかけていた、
脳の神経が、刺激を受けて、
ゆっくりと、静かに、
流れ始めている。