秋の衣替えも、
出来ないまま、冬が来た。
いきなりの、
寒々しさに、はきもなく、
積極的な、意欲も失せる。
世界的な経済混乱、
終わらないコロナ感染、
政府への不信、
寒さが、拍車をかけて行く。
歴史ある国も、
世界に名だたる大企業も、
逆風に、翻弄されて、
人々の、不安と不満が、溢れ出す。
付け焼き刃の様な、
目先の補填、
我が身を守る為の、
口先だけの、希望的推測、
テレビに映し出される、
批判される人達、
非常識な出来事も、
ボタンひとつ、押し間違えれば、
他人事では、済まされない。
澱んだ空を、見上げながら、
「もはや、ここまで」
とも、諦めざるは得ない状況、
思い上がった、
傲慢な人間が、
神の領域にまで、手が届くほどの
塔を建てて、崩壊した、
真実かは、定かで無いが、
教えとしては、
真摯に受け止めざるを得ない程
「地球の悲鳴」が、聞こえて来る。
極寒の嵐の中を、
未来を、取り戻す為に、
若者たちの戦車が、
命をかけて、走り続けている。
静謐な部屋の中で、
温かなコーヒーを、飲みながら、
其々、与えられし運命を、
重く、受け止めている。