見せるほどの「親の背中」も、無く

今日は、

「息子の誕生日だったっけ!」

言う位、

もはや、親の出る幕はない。

 

どこで、誰に、

お祝いをして貰ってるか、

「知らんけど」

どうあれ、感謝である。

 

自分の事を、優先しての、

ほったらかしの、育児?でも、

見上げるほどに、大きくなった。

 

自分自身が、

親が支配する、厳しい家庭に、

育った反動で、

「自由」に、どうぞと言い過ぎたのか、

経験豊かな人間になった。

 

「親がなくても子は育つ」

とは、よく言うが、

親子であっても、

「距離感」をもって、生きて来た。

 

見せるほどの、

「親の背中」も、無く、

教えるほどに、

こちらも、未成熟な母親で、

 

「生きてさえ、いてくれたら」

それ以上は、望まない。

そして、

「あきらめない事」を、

願っていただけ。

 

気がつけば、

息子は、「立派なオジサン」になって、

私は、「よぼよぼのオバアサン」になった。

 

「急がんでいいよ」

と、たまに一緒に歩くと、

慌てん坊の私に、

背後から、息子の声が聞こえてくる。