「猫の手も借りたい」
大晦日も、
独居暮らしで、のんびりムード、
おせちも、お蕎麦も、
勝手に届く、便利な時代、
今から思えば、
「あれは一体なんだった!」と、
お正月準備に、おおわらわ。
たった一日のために、
「どんだけー!」と、言うほどの、
食料品を、買い漁り、
衣料品から日用品、
新しい門出に新品揃え、
最後は、
お年玉の袋詰め。
身体は、クタクタ、
財布は、カラカラ、
「せねばならぬ!」と、
アホみたいな、主婦の意地。
元旦過ぎれば、
「つわものどもが、夢の跡」
誰が決めたか知らないが、
あの頃の嫁は、
「よう、やった!」
今時のお正月、
ホテルライフに、温泉旅行、
みんなが楽しい「思い出作り」
大昔からの、
習わしと、行事毎、
面倒だけど、厄介だけど、
人と人が、紡いできた歴史に、
意味がある。
大勢で、騒いだお正月も、
一人ぼっちの、静かなお正月も、
お正月には、変わりなしである。