雪解けの、朝、
目覚めない「暗い春」が、
遠くに、見える。
樹木の中に、
「小さな蕾」の、温もり、
街の花屋が、
「春色」を、これ見よがしに見せつける。
居座った、冷たい冬が、
まだ、引き時ではないと、
出番を待って、思案顔。
冬を脱ぎ捨て、
「春を先取る」ファッションが、
ウィンドウの向こうで、
笑ってる。
リードする、
若者達の、熱きエネルギーが、
スポーツに、イベントに、街中に、
沸き起こる。
幼子と、会う度に、
「少年は、青年」に、
「少女は、淑女」に、
魔法のごとく、変貌してゆく。
「元気でいてね!」
「貫いてね!」
そして、
「生きていてね!」
と、願ってやまない。
歪んだ社会の、
傲慢な大人達の、
「歪んだ背骨」に、
まっすぐで、純粋な心を、
差し込んで、
新しい未来を、
創造できるのは、
若者達にしかできないのである、