「長生き」だけを、したいわけでもない

若い店員さんから、

歳を聞かれ、

「70代です」と、言うと、

「えーっ!嘘ー!」と、ビックリする。

 

「80代です」と、言うと、

声も出ず、絶句される。

 

本人としては、

若く見えたのかと、一瞬喜ぶが、

若者達からすれば、

「気の遠くなる様な」数字に、

驚いているのである。

 

Z世代からすれば、

自分の年齢に、何十年足したら、

その歳になるかと思えば、

想像を絶するのである。

 

「100歳なんですよ」といえば、

どんなリアクションに、

なるかは、楽しみでもある。

 

年々、

年金受け取りを、

65歳から、70歳に、

定年退職を、

65歳から、70歳に、

再就職の求人案内には、

「年齢不問」と、書かれている。

 

しかし、

後期高齢者75歳で、

「経験、資格、技術もある」

そんな履歴書が、

現実には、何処まで通るのかは、

疑問である。

 

国が、世間が、

どんなに、口先だけで、

「まだまだ、頑張ってくださいよ」

「若い人には負けませんな」

と、言おうが、

高齢者の前の、

社会の扉は、固く閉ざされている。

 

働けなくなった時の、

社会保障に守られて、

後は、「死んでゆくだけ」と、

思っていたけれど、

 

世界中が、

脅威に晒されている、

時代の中で、

頭も、手も、足も動けるならば、

若者に、迷惑かけずに、

自立する事だけでも、貢献になると、

思っている高齢者もいる。

 

安心安全な場所で、

「のほほん」と、

暮らしたいわけでもない。

「長生き」だけを、

したいわけでもない。

 

歳を重ねて、知った、

「生かされている意味」

自分を活かして、

有意義な人生を、送りたいだけである。