「人間冥利」に尽きるもの

後ろから、

必死で、「走って来る春」が、

嬉しくて、

「今日の冷たさ」に、喜びを感じる、

 

誰よりも、

「早く咲こう」とする、桜の蕾が、

愛おしい。

 

歳を重ねて、

幸せの基準も、

不幸せの基準も、変化してゆく。

 

自分の存在が、

誰かを「幸せ」にしたり、

誰かを「救えたり」出来たら、

「人間冥利」に、尽きるもの。

 

「人は、何故生まれてきたのか?」

と言う、原点の問いかけに、

広がる雲の間から、

ほんの少し、見えてきた「光」がある。

 

平面しかなかった、選択肢から、

立体的な思考を、見出し、

揺るがない、

「宇宙の方程式」が、分かれば、

着地点が、見えて来る。

 

家から、遠くの場所で、

「地図を跨いで」の、公務が出来たり、

「慎ましく」も、

厳しい暮らしは、変わらねど、

心の中の、

「小窓」から、未来が広がる。

 

この世で、

「永久」に、変わらぬもの、

「常」に、移り変わるものが、

理解できれば、

「生きている事」だけで、

変え難い、貴重な時間となる。