「秘密の呪縛」からの解放

私は、

呆れるほどに、

「脆弱」な、人間である。

 

歳を重ねる度に、

「秘密」が、増えていく。

 

もちろん、若い時ほど、

「ダイナミック」で、

「ドラマティック」では無い。

 

今は、

「秘密」になるほど、

誰も、興味は示さないし、

「落としいれる」ネタにもならず。

 

人は、何故か、

「他人には、言えない」事ほど、

聞きたがり、

「他人には、言えない」事ほど、

言いたがる、心理もある。

 

「秘密」は、

口が裂けても言わず、

「棺桶」にまで、持っていくものである。

 

女性達が、数人集まると、

「ここだけの話」やら、

「聞いた話」で、盛り上がるが、

散々、喋った後で、

「知らんけど」が付いてくる。

 

「心の片隅」に、隠れて、

誰にも気づかれず、

私だけの「小さな秘密」は、

神秘的である。

 

口から放たれた

一瞬で、

秘密は、秘密で無くなり

花火みたいに、消えてゆく。

 

誰しも、

「その真実」に、

「こんな心模様」に

苛まれたり、励まされたりして、

「偽りの自分」が、形成されてゆく。

 

「秘密の呪縛」からの解放は、

「心のドア」を、開けて、

変容していく人、

「心のドア」を、閉めたまま、

変容していく人、

 

私の場合は、

心を閉め切ったまま、

「蛹」が、「蝶」になるように、

静かに、

変容を、繰り返してきたのである。