防御本能は「人間の弱さ」から、

温かな日差しの

朝の庭には、

すくい取られた冬の、

「残骸」さえ、残ってはいない。

 

半袖から、出ている腕の、

「皮膚感覚」が、

冬の冷たさを、覚えている。

 

心よりも、脳よりも、

いち早く、

肉体が、異変や変化を、

「キャッチ」する能力は、

歳を経て、

ますます敏感になってゆく。

 

正義の味方であるはずの、

警察官が、

腰に、「ピストル」を下げて、

病を直してくれるはずの、

外科医が、

手に、「メス」を握ってる。

 

社会的には、

「他者を救う」立場である事を、

脳は、理解している。

「助けて」もらえる事に、

心は、感謝している。

 

手に持つ「凶器」に、

肉体が、拒否反応を示し、

確実に、

「強者」と「弱者」の、

相対関係に、陥る。

 

誰もが、

恐れている「死」は、

「脳や心」が、内蔵されている、

肉体が、喪失する事。

 

「私が私」でおられず、

「魂の在処」も、知らず、

「主導権」を失くして、抗えず、

立ちすくんでいる。

 

「他者による決定権」が、

私の運命を、

一瞬で変える、恐怖、

相手の、心模様を辿るのは、

脳でもなく、心でも無く、

「肉体」が、反応する。

 

防御本能は、

「人間の弱さ」から、

創られてゆくのかも知れない。