「花冷え」の、
冷たい朝、
しまい忘れたストーブが、
部屋を、暖めてくれる。
三寒四温の、この季節、
満開の桜に、
騙し討ちの様な、粉雪が舞う日も、
なきにしもあらず。
若者達は、
早すぎる、季節の先取り、
「春の装い」で、
華やかに、爽やかに歩いてる。
年寄り達は、
毛羽だった、モコモコ姿の、
「冬の装い」
マイペースで、お構いなしで歩いてる。
この3月は、
欧米では、「サマータイム」
1時間早送りの、
文化は、日本には無いが、
午後9時をすぎても、
明るい、
ヨーロッパの夜を、想い出す。
気持ちも、仕事も、
何もかも、
「終わりと始まり」が、交錯する、
春である。
永い、
悲劇の年を、越えて、
哀しみが喜びに、
喜びが、感謝になる事を、
願いながら、
太陽が上がっていく。