もはや「白い巨塔」は、何処にもない

天井まで、届くほどの、

「高い窓ガラス」が、

どこまでも続く、病院のロビー。

 

「シティホテル」と、

見間違っても、おかしくないほどの、

病院のロビー、

 

「病を抱えた心」を、なごます、

カラフルなレザーの椅子や、

サイドテーブル、

 

「有名な」ファーストフードも

店を連ねて、

「街のシンボル」の

コンビニショップが、入っている。

 

野戦病院」のような、

暗くて、怖いイメージはなくなり、

今は、

どこの「ファッションビル」

 

「ドクター達」も、若くてイケメン、

「看護師達」も、男女兼用ユニホーム

まるで、

アスリートのように、

軽快で、「かっこいい!」

 

もはや、

古い医局制度の、

白い巨塔」は、何処にもない、

名医に治療を依頼するには、

「強い」コネクションと

「お金を積んだ」心づけであった。

 

今の、若い医師達にとっては、

「神技」の、ゴールドフィンガーでもなく、

「古く」受け継がれた、治療法でもない。

 

「進歩し続ける」医療と化学、

AIが、作り出す

完璧な異次元。

身体の何処も触らずに、

別の場所から、

AIを近いこなす能力が、競われる。

 

すべての、

「先人達の経験」は、データとなって、

新しい、治療法に変わってゆく、

そんな、科学者達が、

「コネって?」

「心つけって?」

笑いながら、吹き飛ばして、

新しい医学会を、背負ってゆく。