病院は、
「薄いカーテン」一枚が、
プライバシーを、
かろうじて守る、集合住宅である。
超特別VIPルーム、
特別室、
個室など、
ホテルみたいな、形式もあるが、
それ以外は、
「カーテン一枚」で、囲まれたテリトリー、
住み着くわけではなし、
治れば、
「とっとと」、出ていきたい場所である。
「ビクビク」もので、入院したが、
手術も終わり、経過もよく、
慣れてくれば、
探索が始まる、私の悪い癖。
「滅多に侵入できない」
プライバシーの極め付け。
「政治家」や、「有名人」が、
不都合が起これば、
「ポンポン痛い」で、
逃げ込める、駆け込み寺。
この館に入れば、
総理大臣より、権限のある、
「ドクターの指示」がない限り、
入る事も、出る事も、許されない、
不思議な、世界である。
病を抱えた人は、
弱者の中の、「最も弱い」弱者である。
国は、
大臣だろうが、浮浪者だろうが、
医療は、
使命を帯びて、治療に向かう。
明るい病院、
若い、ドクターや、看護師、
手書きのカルテから、
PCに打ち込む、デジタル化、
不健康を、健康に変えてゆく、
この、「白い巨塔」の何処に、
今も、
横たわる、「黒い塊」のようなものが、
メディアに、見え隠れしている。!