まもなく、盛大に行われたオリンピックも終わりを迎えます。アナウンサーや評論家達が、政治に利用されたとか、設備が悪いとか、夜の競技はどうかとか等、あったかい場所で、好きなことを言いたい放題。長い年月をこの日のために血の滲むような練習を重ねてきたアスリート達は、そんな外野席とは違う神のステージにいるのです。
一瞬で決まる天国と地獄のボーダーラインを走り抜き、結果と向き合い受け止める。そして流した涙は、真っ白な雪に浄化され、次なる目的地を見据えて、顔を上げて決意する姿に、私達は、自分を重ねて共に感動を味わうのです。
闇の中、降りしきる吹雪の舞い散る勝利への一本道を、鳥のように低飛行する姿は、本当に美しい！
世界中の悪意が寄ってたかって、このオリンピックを我欲により操作することは誰も出来ないのです。何故ならアスリートになるために生まれ、その真理と使命を知っているから。
彼らを応援し、彼らを支えてきた私達を守るために、誰かと交わした約束を世界中から果たしにきたのですから。悲しみを喜びに、そして感謝に変える為に。
