つまらない人は幸せ

我が家は、子供が4人もいたのに、珍しく静かな家であった。
父は厳しく、母はおしとやかな人だったので、
誰もほたえない。
だから、何十年経っても、家では一人で本を読んだり、音楽を聴きながらとりとめもなく思考するのが楽しい時間でした。
ところが、外では、変に目立っているようで、かいかぶられて、人が集まり、楽しげにするのが大変だったというと、多分、皆んなはびっくりするだろうから、今も言えないでいる。
知り合いの男性で、50才まで、いつもリーダーシップを取り、老若男女がひしめく程、集まって来る生活をしていた人が、ある事をきっかけに、携帯のアドレスを変え、電話番号を変え
住所地を変え、仕事を変えた途端、素の自分になれたという。
今は仕事場では、笑わず、仏頂面、無駄口は言わずパソコンに向かってる姿は、誰から見ても、つまらない男に見えて、「あの人、何が楽しくて生きてるんやろ」とまで言われるほどに成長したという。
虚の自分を演じていた頃は、本当にしんどくて苦痛であったらしい。
今は、誰も寄ってこないし、誘われないので、自分の時間が取れて嬉しいらしい。
つまらない人がつまらない事をしている時間が、すこぶる幸せだと言う。
私は、そこまで潔く、世間をきれないので、未だ、もがいている状態である。
人は何を言われても、それぞれの価値観で生きれたら、幸せになるかもしれません。