病名は綺麗だが、症状は重い花粉症。
若い頃から、どんな洗剤も薬品にも荒れた事もアレルギーになった事もないのに、いきなりの花粉症。
眼だけを出して、顔を覆うほどのマスクをかけてはいるが、マスクの中は、悲惨な状況である。
鼻はつまり、口は半開きで、鼻から冷たいものが垂れ流し状態である。
この歳で、何もかもが鈍感になってるのに、何でこんな事に、今更反応するのかわからない。
堪り兼ねて医者に行くと、花粉症ではなく、鼻炎と喘息もありますねと言われ、
「うそっー」誰の話?
帰りには、山ほどの薬と気管拡張剤(スプレー)まで、持たされて帰る羽目に陥る。
若い人たちには花粉症と診断するが、高齢者には、全ての気管が浮腫ったり、狭窄したりしているので、ややこしい病名がつく。
単なる風邪も、悪化すると肺炎になりますよ、
高齢になったら症状も出ないから、気をつけてくださいねと、看護師さんに言われるが、
「症状出てるから来てるやん!」
帰り道、こんな時に思い出す若かりし頃、
少しくらいの熱が出ようが、歯が痛かろうが、骨折さえしてなければ、医者にもいかず、予定も変えず、シャワーを浴びて、一日、二日で、けろっと治り過ごして来たが、今では、今日もお風呂はやめとこと、三日も入らず。
肺炎で死ぬからと言われたら、命優先。
「この歳まで生きれたから、いつお迎えきてもいいやん」と、友人たちと言うが、やっぱりまだ惜しいのかなと、思いながら薬を飲んでる私がいるのです。