芦屋川の葉桜祭り

だまし討ちのような冷たい春の嵐に、
すっかり、桜も散って葉桜状態。
しまいかけたダウンを引っ張り出して、
今日は、恒例の芦屋川の桜祭り?葉桜祭り?
イベントの少ない芦屋の街の中で、唯一盛大なお祭りである。
桜と相性が悪いのか、ここ数年、満開の桜🌸とマッチングができず、それでも、吹きすさぶ雨の中、屋台も舞台も予定通りのセッティング。
いつも、平和で穏やかな芦屋の街、
何十年の歴史の中で、阪神大震災は別として、
本当に、大きな被害を受けたことのない街だと、幼い頃から感じてはいた。
神様から特別守られているのか、それとも、特別な使命感のない街なのかはわからないが、
どうあれ、芦屋の住民は、皆、のんびりとして危機感がないのである。
ですから、この桜祭りも、ねじり鉢巻して構えている人も少ないので、「残念、雨か!」くらいに受け止めている。
芦屋川の桜を観に行かなくても、角を曲がれば、至る所に桜の木はあって、それどころか、大きな自宅の庭に、本にも出そうな立派な一本桜が咲いている。
文化と教養を重んじる人たちは、どんちゃん騒ぎを好まないので、自宅のリビングで赤ワインを頂きながら、夜桜を静かに、愛でている感もある。
まだ、芦屋が田舎だった昔、私の家の前は桜並木で、珍しくもなく、この季節は木の幹に毛虫がいっぱい発生して、学校の行き帰り、毛虫が落ちてこないかと、ヒヤヒヤしながら、毛虫のフンで真っ赤に染まった道をとおっていたので、美しい桜どころか、嫌な思い出として残っている。
自然が無くなって行く中で、今から思えば、なんと贅沢な話である。
桜祭りや、人が作ったイベントに、ファミリーで行くのもいいですが、たまには、学習塾の休みには、芦屋の街を目的もなく、親子でさまよいながら歩くのも、いろんな意味で新しい発見があるかも知れません、