女の、だって・・・でも・・・

「貴女は、だって、でもが多すぎです。」
息子に、いつも怒られる。
自分では無意識に言ってるかも知れない。
「自分を主張しすぎ!」とも言われる。
今まで、長い年月、親や、友人や、子供達にも、散々言ってきたのだろう。
それが悪いとも思わない事自体が、怖い。
持って生まれた性格なのか、因縁なのかわからないが確かに、人が何か言うと
「はい、分かりました!これから直します!」なんて、決して言わない。死んでも言わないと思ってるかも知れない。
だから、女同士で喋ると勝手に言いたい放題が多い。
誰も注意をしないので、お互いまかり通る。
特に、他人のことに限っては、自分が正しいと思い込んでいるので、横から注意を促すと、
「だってーでもー」が、連発する。
シビアな男性が入る場面になると、
「どうしますか?白か、黒か、イエスかノーか、黙って下向いていても答えは出ませんよ!」
厳しい追及に、戸惑い、ついには泣いて武器を出す人もいる。
うちの息子は、女性達1,000人程の上に立つ仕事をしてきたので、数々の女の手練手管はお見通しである。
マングースとの戦いである。
気弱な男は、戦わずして最初から諦めの境地。
しかし、質の高いクリエイティブな仕事を目指す人間にとっては、甘えは許されないし、女性にも、男性と同じように高額給与、地位を与えるならば、でも、だってはあかんやろ?
成熟した社会人になってこそ、認められ、主張できるのだと思う。
厳しい息子の言葉の中に、社会の中で一本筋の通った、相手を本当に思う気持ちが見えてくる。
自分の周りに似た者同士ばかりで、のんきに暮らしていると、ときどき、ピシャーッと冷たい水を浴びせられて、自分の愚かさに、気付かされる事になるのです。