悪い癖

時々、自己嫌悪に陥る癖がある。
反省はするが直さない癖がある。
救いようの無い癖である。
年とともにだんだん酷くなる。
自分の欠点が、ますます濃厚になって行く。
若い頃は、ポーカーフェイスしたり、抑えたり、ごまかしたりできた事があからさまである。
「美しく、老いる」のテーマは、どこに行ったのか?
疲れたり、しんどかったりすると、余計にイライラして、おかしくなる。
人に対して、えげつない言動をしている自分がいる。
気がついて、ごめんなさいとあやまったり、罪の意識で、過剰に優しくなったりと変である。
年のせいでは済まされず、頭がボケて来たせいでは無い。
明らかに、自分の中に潜んでいた本質が、表出していると思う。
他人がどんな行動しても、考えをしても、それぞれの価値観や事情もあるわと、無関心でいれたのに、介入して、一言物申す。
言わない時でも、心の中で、批判する。
かといって、私の中の確固たる理念があるわけでも無し。
どうして、こうなったかの原因を探る癖もあり、数日、そのことに囚われて、不幸せが続く。
健康と命さえあれば、それ以上を望まないと、いってたのは誰やのん?状態である。
毎日、毎日、暴露される公人やスポーツマンの
悪意に不愉快で、ヘドが出る。
チャンネル変えても、限度を超えた食べ物番組に、ゲェが出る。
もう少し、まともな話はないのかと、子供達が見ても恥ずかしくない話はないのかと、頭にくる癖が、直らない。
こんな世の中、あんな人たちのせいにする癖を死ぬまでには直したいと、願っている私がいる。