自分で命は守ってください!

テレビのキャスターが、「どうか、命を優先してください!」と叫んでいる。
いつものことだが、日本は大雨、地震、何かが起こると、混乱して、全てが停止する。
防災のチームが結成され、防災のための会議が開かれ、そのために公費が使われてきたはずなのに、何故に、これほど慌てふためく結果になるのか不思議である。
1938年7月3日、80年前、阪神大水害で、豪雨により、芦屋川の河川が氾濫して、
永保橋が、欠壊したという。
死者、行方不明者が、700人も出たと聞いている。
私が生まれる10年前のことで、経験した人の話だと死ぬ思いで、避難したらしいが、親戚の家にたどり着いても、その家も まともな姿ではなかったらしい。
今は、平和で美しい街ではあるが、今回の豪雨では、昔のようなことがないとは言えない事態になって来た。
自然の脅威には、人間は太刀打ちは出来ず、
安全な場所で、収まるのを祈るしかない。
警報、特別警報、避難勧告、避難指示、避難命令と、段階があるが、それぞれの事情で決断せねばならない。
私は、高齢で、独居、足が不自由なので、
芦屋川が氾濫すれば、避難場所まで、雨の中30分はかかるであろう。
ましてや、この脚ではたどり着かない。
それを考えれば、誰かの力を借りて助けてもらわなければ、命は守られない。
災害では多くの高齢者が犠牲になるのは、
避難もできず、助けにも来てもらえないからだと思う。
「その時は、死ぬしかないわ」と、ほとんどの身体の不自由な高齢者は、達観している。
私は、やっぱり、誰かが助けに来てくれることを、信じていたいと、今は思っている。
それとも、最後のバカちからがでて、自転車に乗って逃げるかも。
今回のような、危険な場面は、いずれくる南海トラフの為の、教訓にはなるかもしれない。
その時まで、生きていればの話ではある。