200年寿命が欲しい

十数年前に、変形性股関節症と、診断され、
手術直前まで行き、やめた。
自分の肉体の、弱点として認め、今日まで、
大切に扱ってきた。
しかし、最近、「もはや、ここまでか」と、
認めざるを得ないほど、痛い。
科学や医学を、否定したわけでもなく、
タイミングが合わない状況で、手術を断念。
もし、あの時、手術をしていたら、私は、今頃、その年とは思えないほど、ピンピンしていたかを、考える時がある。
まだ、頼めば、引き受けてくれる病院はあると思うので、心配はしていないが、自分で判断したので、自業自得である。
私の一生は、あんなこんなで、すべて、自己責任の結果で、誰のせいにもできません。
使い物にならなくなった足だけではなく、
大切なものを、たくさん失ってきたように思う。
だいたい、若い頃から、大切なものが何なのかを、はっきり分からないバカだったので、
人生のアルバムを開けてみれば、歯抜けのように、大切な写真だけが、抜け落ちている。
今更探しようがないが、神様が与えてくれた、
時間とチャンスを、無駄にしたなと、後悔はしている。「ごめんなさい」
目の前にチラチラ、ヒントを出してくれたり、
チクリと、心の片隅に見え隠れしていたにもかかわらず、私のエゴで、吹き飛ばしてきた。
気づいた時には、遅くはないよと、言ってくれる優しい人達に、私は何を返せるのか?
100年寿命と言われてはいるが、
私の場合は、200年は欲しいくらいである。
後の、100年で、何とかまともな人間に、
なれるかもしれない。