グレイヘア

エリカ38に逆行するわけではないが、
女性の白髪のことである。
グレーと言う色目は、もともと、気品ある色目なので、日本人なら、茶髪よりはいい。
元来、黒髪を、欧米の女性達のように、金髪に染めるなんて、無理!
若い頃は、まだ、顔自体も崩れてはいなかったので、髪の毛が、青だろうが赤だろうが、
まだ、見れる。
しかし、歳を重ねて、肌艶落ちて、顔色もくすんだところに、髪の毛だけが、ピカピカの茶髪はおかしい。
話題になる数年前から、チラチラと、グレイヘアのマダムは、存在はしていた。
確かに若くはないが、一応に、容姿端麗の女性達が多い。
そしておしゃれな人たちである。
目立つことがわかっての自信の上に、さらに積み上げたファッションが、グレイヘアである。
若い年代が、それぞれの個性を生かして、競い合い、楽しむように、おばちゃんもおばあちゃん達にも、それなりに、静かなる戦いがあるのです。
ただ、長く生きてきただけに、内面の美学が、必要となり、決して品格を落としてはならぬルールはある。
ただの白髪を、振り乱して歩いたら、山姥になってしまう。
テレビや雑誌で見るグレイヘアのモデルさんは、皆、髪の毛が多い。
私は、若い頃から、髪の毛は多くて持て余していたが、さすが、70歳に差し掛かる頃から、
白髪はもちろんだが、同時並行で、密集度がスカスカして、いわゆるハゲも進んでいる。
うねるような髪型にもできず、かきあげるほどの量もない。
このややこしさに、美容師さんは、こたえてくれるのか?
グレイヘアの人たちの年齢は、意外と若く、
若白髪だった人たちが、思い切ってナチュラルにしたら、
「心まで、解放されました!」
と、言われる。
毎月、毎月、1センチずつ、必ず生え際から、しっかり出現する白髪との闘いに、お金も時間もかけての美容院通いは、めんどくさい。
と、思ってるようでは、グレイヘアなど、程遠い。
私の中では、皇后さまのグレイヘアが、一番と、密かに、憧れている。