生活改善

生きていても、まともな時はあと10年が、
限界かな。
もちろん、それまでに大病したり、死んだら終わり。
「人生終わったわー」
若い頃から、嫌なことがあるとよく言った言葉である。
最近は、「いえいえ、生きてるから、まだ終わりませんよ」と言い聞かす。
100歳寿命と世間は言うが、自分がそこまで生きれるとも思わないし、生きていたとしてもまともな暮らしはできないだろうと確信している。
いずれ来る死の世界のことも、考えないわけではないが、死ぬ前のことの方が不安である。
家も小さく、物も少なく、責任ある仕事も減らし、シンプルな暮らしに近づけてはきたが、何か大切な事を忘れているようで、納得行かずにいる。
人生、暮らし、生活の中で、何が大切かをもう一度考え始めたのである。
あと10年を逆算して考えれば、衣食住と経済
の事を、きちんと計画して行かなければ立ち行かないのである。
衣類に関しては、運命的にもファションの世界に関わってきたので、まず問題はない。
住まいに関しては、終の住処はワンルームと決めていたので、どこでもオーケー。
しいて贅沢言うなら、窓から月や星が見えれば最高である。
食事に関しては、新鮮なものしか食したことがない程思い切り贅沢してきたので、今すぐ改善をせねばならない。
食べたり、食べなかったりの不規則はやめる。
主食と副食はタンパク質にビタミン。
プラス、お汁かスープがあればなお良し。
春夏秋冬の季節の食材に、ついつい手が伸びて、豊かな食卓にはなるが、今あるものをシンプルに調理すれば、経済が豊かになるはず。
仕事や人間関係の日々に追われて、基本の生活をあまり考えず、ないがしろにしてきたことに
気がついて、これからはけちって行く生活改善を念頭に置こう。
片手に乗るだけの食事、片手で持てるだけの衣類、そして、使うお金も半分にしたら、
年並みの分相応の暮らしに、変容するかもしれない。
昨今は、豊満な日本になってしまったけれど、
高齢者一人一人が、生活を改善して慎ましやかに暮らして行けば、若い人達と共存させてもらえる存在にはなる。
どうあれ、生きてお荷物にはなりたくはないのである。